ひげ!ヒゲ!!Mustache!!!
1980年。ヒゲである。
ヒゲへの大改革、わかる限りの時系列。
1979/12/22
ライブ前に"SAVE ME"撮影、キラキラタイツ最終日。
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1979/12/26
オデオンでチャリティ公演。ヒゲなし最終アクト。
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1980/2〜5月
ミュンヘンで"THE GAME"後半レコーディング。
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1980/5/29
Trillian Studiosで"Play The Game”撮影。
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1980/6/30
カナダでゲームツアー初日。ヒゲ剃りをたくさんもらう。
ミュンヘンでアルバム『THE GAME』を録っている時に、ヒゲを伸ばしている様子が書籍『クイーンの真実』にもラッティさんの視点で綴られている。何度もポラロイドで撮ってとせがまれていたそうな、かわいいな。
スタイル的に、思いっきりバイカーを意識した"Crazy Little Thing Called Love"のPVコンセプトの時点(1979/9/22撮影)で構想はあったんだろうけれど、ライブに中途半端な状態で出れないだろうし、レコーディング中に伸ばすことにしたんだろうね。
夫で人体実験をしてみたところ、アルバム『Miracle』時代のPVに見る頰髭までは、個人差はあるだろうけれど、つるつる状態から大体2週間で到達。きれいに生えそろった口髭まではトリミングしつつ1.5〜2ヶ月を要した。
そしてこの口ヒゲ、1980年中とみられる写真では、口角下まで伸ばしていたり、髪型も連動して安定せず、いろいろ試行錯誤が見られる。
ミック・ロックは、フレディの口髭はNYのゲイクラブAnvilで一緒に見たVillage Peopleに触発されていると語る。
でも79年ごろからTom of Finlandのシャツを着ていたり、カストロクローンスタイルへの憧れは、それとは別に前から持っていそうよね。
散々書いたけれど、誰に似てるだの、いつ頃どうのとかは、割とどうでも良くて、何より『すごい似合う』『すごいかっこいい』『すごい様になる』という部分が大事。だれがあのキラキラ王子がヒゲになって似合うって思いつくだろう。すごいよな。
コンサートでヒゲ剃りを投げられても、脅迫の手紙が届いても、一切動じないマーキュリー先生。むしろステージ上で「絶対にそらないぞー!」ってお叫びになったりもしてる。
自分的に「すんだ」と思える87年まで口ヒゲ時代は続く。