Mustapha と Fat Bottomed Girls
アルバム『Jazz』をロジャーが「よせあつめ」と称したのは、裏返せばバラエティに富んだ楽曲、しかも一筋縄ではいかない曲が多いからなんだと思う。
Jazzについてバンドが語っている記述は少ないので、この2曲について本からの引用エピソードを、ちょとだけのっけてみます。
最初は『Mustapha』
作詞のお手伝いをしてくれたアラブのお嬢さま、元気にしていらっしゃるかしら。ムスタファは大変謎ではありますが、ドイツ、ユーゴスラビア、 ボリビア、スペインの4カ国でシングルカットされている。
Queen-Mustapha-Discogs
https://www.discogs.com/ja/Queen-Mustapha/release/4112442
続いて『Fat Bottomed Girls』
エピソードというより私の憶測です。
アルバム『Jazz』の先行シングルとして『Bicycle Race』と両A面で出されたこの作品は、歌詞が相乗りしていて、『Bicycle Race』は置いておいて、『Fat Bottomed Girls』の歌詞が非常に意味がわからず困惑してた。
特にこの一節。
Oh, won't you take me home tonight
Oh, down beside your red firelight?
「fireligh」は「暖炉の灯り」らしいんだけど
なんかずーっとしっくりこないでいました。
そこにみつけたのが下記の記述。
トライデントスタジオについて書いてある本の一節を引用します。
『初期段階からミキシングに口を出すうるさい顧客』きっとクイーンも含まれているね!ではこれを念頭にかの曲の歌詞を読んでいくとどうだろう。
nursery=トライデント
skinny lad=若き日のブライアン
Fat Bottomed Girls=覗き見た赤ライトの下の魅惑の女
mortgages=トライデントにロイヤリティを取られる6枚のアルバム
この頃のブライアンは結婚して、第一子が生まれたばかりのタイミング。内省的であるからこそ、歌詞の世界に自由を表現している作品は多くある。これもそんな発露なのではと思えて、勝手にあれこれ妄想して楽しんでいます。