2023.9.14更新
画像出典:Sotheby's https://www.sothebys.com/en/series/freddie-mercury-a-world-of-his-own
2023年4月26日、オークションハウス『Sotheby’s(サザビーズ)』からの一報がクイーンファンに激震をもたらした。 メアリー・オースティンに相続されたフレディ・マーキュリーの遺産が、一部の私的なものを除き、オークションにかけられるという。その数およそ1500点。 オークションに先駆けて、NY、LA、香港、そしてロンドンで、エキシビジョンも開催され、一般公開もされる。
今回のポストでは、本件について発表された情報から、フローのものを中心に、随時更新形式で残していく。
目次( 下記より該当箇所に飛べます ) 情報解禁時の様子
情報解禁時の様子(4月26日:水 )
発表が行われたのは、日本時間4月26日15:00(現地時間4月26日7:00)
サザビーズ公式Twitter。これ以降、サザビーズ公式Twitterのヘッダ画像がこの王冠フレディになる。貼られているトレーラーは未公開写真をふんだんに含んでいる。
特設ページトップ
”This collection has remained at Freddie’s beloved Garden Lodge for over three decades and displays a quality and diversity of works that are a testament not only to his passion, but his brilliant mind.” 『このコレクションはフレディの愛するガーデン・ロッジに30年以上留め置かれ、その作品の質と幅は、彼の情熱だけでなく、素晴らしい知性を証明している。』
画像出典:Sotheby's https://www.sothebys.com/en/series/freddie-mercury-a-world-of-his-own
オークションは、部門ごとに分けて開催される模様。
サザビーズからリリースされたこの情報を、BBCはメアリー・オースティン氏の独占インタビューと共に報じている。
BBC:Freddie Mercury: Queen star's friend Mary Austin to auction his personal treasures
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-65375583
Telegraph, CNN,Guardianなど各国のメディアが、この2つのソースからこぞって記事を出している。追い切れないほどの記事量である。
日本ではPR Timesが株式会社サザビーズジャパンのプレスリリースを配信
伝説のロックバンド Queenのボーカル、フレディ・マーキュリーの未公開プライベート・コレクション オークション 開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000043700.html
Twitter上は、降って湧いた出来事に、悲鳴にも似たツイートで埋め尽くされた。そのエネルギーたるやトレンド入りレベルであり、多くの人がコレクションの散逸を心配し、公式の介入を祈っているようだ。
情報解禁翌日の様子(4月27日:木)
一夜明けて、波紋は広がり、BBCの報道内容はNHK海外ニュースでも取り上げられた。SNSでもQOIFCのFacebookページ(メンバーオンリーページ)では活発な感想交換が繰り広げられている。
クイーン公式アーカイビストのグレッグ・ブルック氏にとっても、この発表は青天の霹靂だったようで、若干取り乱したポストがFacebookになされる。(※8/4削除される)
SNS界隈のざわつきのなかでも、バンドの旧友であり、クイーンの前身バンドSMILEのボーカル・ベースのティム・スタッフェル氏のTikTokでの発言はここに残しておこうと思う。
"みなさん、こんばんは。
素敵な1日を過ごされているといいな。
こちらはかなり寒いですね。
今日TikTokで読んだニュースについてお話したいと思います。
フレディが集めた記念品や芸術作品などのコレクションがオークションに出品されるという内容でした。
それを聞いて、僕はちょっと悲しくなった。
それが世界中に散らばることになると、フレディの本質的なものが失われてしまうからね。
もし英国がそのコレクションを買い上げ、フレディの美術館に展示できたらなと思いました。
いや、美術館というと古めかしいね、フレディギャラリーのような場所に展示できたらいいなと思いました。
皆さんは、それがいいアイデアだと思う?
僕は素晴らしいアイデアだと思います。"
udiscovermusicからも、わかりやすい記事がでる。
フレディ邸宅に保管されていた約1500点がオークションへ出品。英米香港にて一般公開も
https://www.udiscovermusic.jp/news/freddie-mercury-private-collection-unveiled-public
尚、本日現在で、クイーン公式、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーからのコメントはでていない。
日本での展示はないのか(5月1日:月)
NY、LA、香港で抜粋展示、ロンドンで全点展示が行われるが、日本にはクイーンの筋金入りのコレクターたちがいるし、サザビーズには日本代理店が存在する。一介のファンの素朴な疑問として、サザビーズジャパンに日本で抜粋展示の予定はないのか問い合わせてみました。
『ない』そうです。
理由としては、
1、品物の出入りが困難(香港は自由港)
2、取引が闊達な国が優先とのこと。
付け加えて
サザビーズ香港ハイライト展示会(2023年6月26日‐30日)は
点数は50点程度。内容は事前には開示しない方針。
会期前に入場予約や、会期中に入場制限等が設けられる可能性もあり。
コレクションカタログは8月前には全点、当該サイトで公開されるそうです。
非常に丁寧かつ迅速にご回答と、情報共有のご許可をいただきました。
※上記はサザビーズジャパンからの回答でしたが、展示は3会場ともに22点、ウェブ公開は8月4日でした。
ロンドン現地情報(5月11日:木)
マジックツアーで使われたフレディの王冠は短い期間、通行人が見れる形でサザビーズの現地店舗ショウウィンドウにお目見えした。
初日は、台座にそのまま鎮座し、一旦引っ込んで翌日くるくるまわる台に乗せられ再登場したそうな。
りびさんをはじめとした、現地の皆様の情報を集約すると、ショウウィンドウに飾られたのは5月4日までで、この後巡回に出ると店舗スタッフのかたが言っていたそうです。
ロンドン展示会は会期中無休、事前予約不要とのことです。
下記は5月13日公開の良記事。
メアリーの言葉で思い出や経緯が語られています。初見の写真も複数あり。
The other Freddie Mercury: inside the singer’s London home
https://www.ft.com/content/5f27931f-a316-4ead-b968-167fb7f5b1d3
さらに5月31日にはサザビーズから"Bohemian Rhapsody"の草稿を含む、下記記事が公開される。
Bohemian Rhapsody: How Freddie Mercury Created the Greatest Pop Song of the 20th Century
https://www.sothebys.com/en/articles/bohemian-rhapsody-how-queen-created-the-greatest-pop-song-of-the-20th-century
巡回エキシビション(6月4日:日)
Sotheby’s の巡回展示がいよいよスタートした。New York会場の会期は6月1-8日。上の動画はAP通信による報道。
会場は細長い一室。展示数は20点ほど。
オークション出展品はサザビーズ公式サイトに続々と公開されていっている。2023.6.4調べの公開点数は以下の通り。
The Evening Sale:10点
On Stage:7点
At Home:3点
上記以外にも、写真のみ出ているものも何点かあり。
NY に続いて、LA、香港のエキシビションが行われ、全て終了した。展示品は3会場全て同じものだったようだ。
※余談だがクイーンの公式アーカイビストのグレッグ氏は6月1日のポストでサザビーズに赴きコレクションにアクセスしたことを記している。(※8/4削除される)
オークションカタログ(6月15日:水)
LAオークション開催日と同日の6/15に、カタログの冊子版のプレオーダーが始まった。
カタログは出展内容の一部と(全点掲載ではない)サザビーズの専門チームの寄稿、ティム・ライス氏、ザンドラ・ローズ氏、ピーター・フリーストン氏、ダイアナ・モーズリー氏などのインタビューも収録されるそうな。
オーダーはHatchardsより。配送はワールドワイド。価格は£50+日本への国際送料£12.5
ロンドンエキシビション開幕を控え(7月21日:金)
本展示を前に動きが出てきた。
9/7に削除されてしまったが、素晴らしい動画トレーラーもこの時期公開された。動画はフレディのファーコートや、アロージャケットの接写が含まれており、ファンとしては過呼吸ものだった。あれも、これも、美しい状態で残っていたんだという感慨が押し寄せた。
ロンドンエキシビションの初日8月4日にはオープニングパーティも。
画像出典:Sotheby's https://www.sothebys.com/en/series/freddie-mercury-a-world-of-his-own
更にレストラン、カフェにギフトショップまで!全力で盛り上げてくれようとしているのが伝わってきます。
猫カフェならぬ『Miko and Delilah at The Story Cafe』の前振りに、サザビーズから、かわいい猫記事も登場。
Feline Groovy: The Cats of Garden Lodge
https://www.sothebys.com/en/articles/feline-groovy-the-cats-of-garden-lodge
"lucky moggies"(幸運なもふもふ)"the Mercury cat clan"(猫のマーキュリー一族)この文言だけでもにっこり。
まもなく、出展の品々の公開&入札も始まる。
ロンドンエキシビション日本時間前夜(8月4日:金)
待ち侘びているファンにはカタログ冊子の発送通知が届き、現地時間エキシビション前日には、一足早く場内がプレスに公開された。これをうけてBBCニュース、ウェブニュースなど
またも追いきれない量のニュースが溢れた。
動画ニュースはBBCのTwitterポストされたものが最強すぎて倒れてしまいそう。
日本でも朝のNHKニュース、電車の車内ビジョン、Yahooトピックス(共に共同通信)、ネットニュースなど大々的に報じられる。
フレディ・マーキュリーさん遺品オークションに日本の美術品も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230804/k10014152481000.html
肝心の出品内容も、サザビーズのウェブ上で遂に一挙公開された。
サザビーズ商品検索:Freddie Mercury
https://www.sothebys.com/en/search?locale=en&
query=freddie%20mercury&tab=objects
ロンドンエキシビション開幕!(8月5日:土)
イギリス時間8月4日(金)エキシビションが華やかに開幕した。
SNSでは、現地に訪れ、展示品の間をぬって歩き、身近で目にした人々の感嘆が続々と上がってきている。
Getty Imageにプロ撮影の写真が掲載されています。(Thanks!ニードルさん)
Getty Image:Sotheby's auctions Freddie Mercury's estate
https://www.gettyimages.co.jp/%e5%86%99%e7%9c%9f/sothebys-freddie-mercury?assettype=image&license=rf&alloweduse=availableforalluses&family=creative&phrase=Sotheby%27s%20Freddie%20Mercury&sort=best
ここでは非営利ブログに埋め込み許可がされている写真をスライトショーで紹介します。
サザビーズからVR対応の会場3Dが公開されました。
Googleのストリートビューのように会場の様子が楽しめます。
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こちらは会場で配布されている見取り図。
裏面には入札の仕方が書いてあります。
オークションスケジュールは
The Evening Sale:ライブオークション9月6日
On Stage:ライブオークション9月7日
At Home:ライブオークション9月8日
In Love with Japan:ウェブ入札開始8月11日-9月11日落札
Crazy Little Things 1:ウェブ入札開始8月11日-9月12日落札
Crazy Little Things 2:ウェブ入札開始8月11日-9月13日落札
詳細、入札方法は本家のウェブで。
8/12The Telegraphより、素晴らしいメアリーさんの記事が出ました。
The Telegraph:As if he just stepped out...
https://www.telegraph.co.uk/music/2023/08/12/mary-austin-interview-freddie-mercury-home-auction-tour/
入札について
8月11日、オンライン部門の入札が始まった。見てみると小型でEstimateが低い商品はすでに盛んに入札が行われており、大型商品および高額商品は、これからといった様子である。
入札について、参考になるリンクをいくつか貼ります。
こちらは外部記事でサザビーズについての概要がわかる記事。
サザビーズってどんなオークションハウス?わかりやすく解説!
https://media.artis.inc/guide/what-is-art/1924/
こちらは入札体験記
あのサザビーズで腕時計を落札した話
https://bran-cpain.hatenablog.jp/entry/20210616/1623850436
こちらはサザビーズ・ジャパンによる入札の手引き。
Sotheby's オンライン入札のご案内 (ライブオークション用)
https://www.sothebys.com/en/docs/pdf/final-ver-1-1-live-auction%E7%94%A8-%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%85%A5%E6%9C%AD%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85.pdf
Sotheby's オンライン入札のご案内 (オンライン限定オークション用)
https://www.sothebys.com/en/docs/pdf/final-ver-1-2-online-only-sale%E7%94%A8-%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%85%A5%E6%9C%AD%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85-pdf.pdf
入札については本家のウェブも確認し、不明点は直接問い合わせる必要がありますが、かかる費用に関して、ざっくりのイメージを記しておきます。
サザビーズの入札はヤフオクやeBayとは大きく異なります。
繰り返しになりますが、価格によって落札手数料、品目によって関税、大きさによって送料が変わってきますので、個別に調べる必要があります。
VATについては調べてみましたが、個人輸入の場合の扱いがよくわからず明確に記すことができません。参考リンクのみ貼っておきます。
JETRO 英国 関税制度
https://www.jetro.go.jp/world/europe/uk/trade_03.html
落札価格に追加追加さらに追加で費用がかかりますので注意が必要です。
しかも円安。
ロンドンエキシビション開期後半
オークションサイトでは累積来場者数を記すようになった。2023年8月19日現在で、累積来場者数は53,539名。SNSの訪問レポートも連日賑わっている。
それらの声から分かることは、土日はブロックをぐるっと囲むように並び列ができ、入場できてもなかなかゆっくり見学できる雰囲気ではないようだ。
具体的な日付は明かされていないがフィービーさんの目撃情報もあり。
猫カフェの方も、朝の早い時間ならば並ばずに入れるが、見終わってからだと厳しそうだ。
入札の方も活発なようで、ティファニーの髭櫛が高騰してるとサザビーズから記事が出る。
ちなみに8/19現在、22,000 GBP(約407万円)
Freddie Mercury's Tiffany Moustache Comb is Surprise Hit of the Auction
https://www.sothebys.com/en/articles/why-freddies-tiffany-moustache-comb-has-already-made-50-times-its-estimate-1?locale=en
価格が釣り上がるのは、入札終了間際。いったいどこまで上がるのか、ここまでくると楽しみになってくる。
8月28日。NHKニュースが記事になっています。 日本人としてとても嬉しく誇らしい内容です。
クイーン」フレディ・マーキュリーの愛した日本とは?
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/cor/2023/08/28/34040.html
ロンドンエキシビション閉幕
2023年9月5日(水)フレディの生誕77年の日
サザビーズ・ロンドンのエキシビションが閉幕した。
特に後半の入場者数は凄まじく、2時待ちの声も見かけた。押し寄せる来場者にサザビーズ側も開場時間を予定より30分ほど早めて対応していたようだ。
フレディの誕生日をもって閉幕したエキシビションの延べ来場者は140,327名。サザビーズのCEOチャールズ・F・スチュワート氏によれば、入札前展示会としては史上最多の来場者数となった。サザビーズの長い歴史の中で過去最多である。フレディがどれだけ愛され、世の関心が寄せられているかがわかる。
開期後半には、ジョン・ディーコンのご子息キャメロン氏、また映画『Bohemian Rhapsody』のフレディ役のラミ・マレックが来場された様子がSNSを賑わせた。
デイリーメールの記事によると、ニューボンドストリートのサザビーズを囲む並び列から"We Will Rock You"の大合唱が起こった瞬間もあったそうだ。
大きな反響に心動かされたメアリー・オースティン氏は、閉幕前日9月4日にプレミアムロッド(承認を受けた人のみ入札可能なロット)のYAMAHA グランドピアノを一般公開入札に切り替えた。 全てのファンに入札の機会を与えたいとの思いからだそうだ。
目玉商品を扱うイブニングセールの模様は日本時間9月7日(木)00:30よりYOU TUBEでライブ配信される。
そして...
このタイミングでついにブライアン・メイが、今回のオークションについて重い口を開いた。以下、ブライアンのインスタグラムのコメントです。
奇妙な日々を送る中で、フレディの事をつい考えてしまう。この写真が撮られた時、フレディの指が僕の自作ギターの上で踊っている事を大したことだとは捉えてなかった。でも今は、愛惜と素晴らしい思い出の数々が波のように押し寄せてくる。彼がとても恋しい。明日、私がウェールズの農家に、牛やアナグマ、牛結核について熱心に話している間に、フレディの大事な私物や、私たちが長年にわたって分かち合った作品の一部がオークションにかけられ、最高入札者の手に渡り、永遠に散逸する。みていられない。私たち、彼の最も近い友人や家族にとって、それはあまりにも悲しいことだ。
圧倒的な痛みに触れ、ただただ切ないです。
ハンマープライス
オークションの目玉商品を扱うイブニングセールが、現地時間9月6日(水)16:00(日本時間9月7日AM1:00)に華やかに行われた。出品点数は59点。オークションの演壇に立ったのはサザビーズ・ヨーロッパ会長のオリバー・バーカー氏。
冒頭エルトン・ジョンから、収益の一部が自らの財団に贈られることへの謝辞が代読された。
こちらのスクリーン投影では一部ですが、インディペンデントの記事で全文が読めます。以下拙訳です。
今でもフレディが恋しい。彼は素晴らしい友達で、今まで出会った誰より、愛とエネルギーに満ち溢れていました。そして、彼は音楽で何百万もの人々に熱狂と感動を与える、素晴らしいパフォーマーでした。フレディと私はコレクション好き同士で、長きにわたって多くの贈り物を交換してきました。その中には素晴らしいオークションでの贈り物も含まれています。彼は優しくて、寛大で、面白い人でした。エイズが彼をあまりにも早くこの世から奪ってしまったことは悲劇です。メアリーが彼の家を愛情深く管理してくれたこと、そしてフレディへのプレゼントの収益を、世界中でエイズとの闘いを続けている私の財団に寄付してくれることに感謝しています。フレディが微笑んでくれていると願っています。
ー エルトン・ジョン
流れるようにオークションは始まった。1番目のロットは、ガーデンロッジのドア。熾烈な入札競争が繰り広げられ、入札は15分にもおよんだ。落札したのは電話による代理入札者。ハンマーが鳴り響くと、場内は喝采に沸いた。もう完全別世界である。
予想入札額の25倍の値段に膨れ上がった緑のドアは日本円換算7616万。ふええ。
:
:
4時間15分に及ぶイブニングセールの模様はサザビーズのYouTubeでご覧になれます。
こちらは概要をまとめたサザビーズの記事です。
Freddie Mercury's Opening Night Makes History
https://www.sothebys.com/en/articles/freddie-mercurys-opening-night-makes-history?locale=en
この華やかさ、興奮。オークションを愛してやまなかったフレディが天国で「僕ならもっと出すのに!」と笑ってくれていると思いたいです。
イブニングセールを皮切りに、6部門のオークションが締切を1日づつずらして順次行わてゆき、総ロット数1406件の全てが落札されました。
全ての結果をスプレッドシートにまとめたので下記リンクからご覧ください。
【All Result】A World of His Own(Google スプレッドシート)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1v29vP6BUKQH4sJmpPHrDitIBHp7zvLueR49Kg00KjyA/edit?usp=sharing
それぞれの手に
全てのオークションが終わりました。
オークション最後のロットの並びには物語を感じました。
Lot2344:トランクを用意して
Lot2345:アクセサリーをつけて
Lot2346:身だしなみを整え
Lot2347:時計をつけて
Lot2348:さっと髭をととのえて
Lot2349:出かけていくのです....。
この数ヶ月間、私たちファンにもガーデンロッジの緑の扉は開かれました。メアリーさんとサザビーズ様一流の粋で、夢のような世界を覗かせていただきました。ガーデンロッジの緑の扉から始まったオークションは、緑の扉が閉じて終わりました。
ともすれば、寂しさが募る競売を、祝福に満ちた演出で彩ってくださいました。ひとつひとつのロットの説明文、エキシビション、何もかも、物を通じてサザビーズ様が敬意を持ってフレディを見つめ、扱ってくれていることが伝わってきました。これ以上の餞があるでしょうか。
貴重な瞬間に立ち会えたことに感謝し、このポストを閉じたいと思います。巻物のように長いブログを最後まで読んでくださりありがとうございました。