和やかなパーティーの一場面。
こちらは1977年12月22日、エレクトラが主催のNOTWのUSツアーのアフターパーティ。
薄着のお姉ちゃんに囲まれた笑顔のジョン、腕が痛々しいです。
「どうやら公演後に酔っ払ってガラスで怪我したらしいよ」
「ショーウィンドウに突っ込んだらしいよ」
「風呂場でこけたらしいよ」
などなど錯綜しています。
そこで手元にある書籍の記述を集めてみました。
17日のオークランド公演の後。ウィンドウに腕を突っ込み、19針も縫う大怪我をしたジョンも右腕をつったままの格好とはいえ。元気な顔をしていて関係者やメンバーを安心させた。
立川直樹『クイーン:伝説のチャンピオン』1979 日音楽譜出版 p.160
サン・ディエゴでは、恒例の騒々しく華やかなパーティーの後、少し酔っていたジョンが食器棚のガラスに手を突っ込んでしまい、あわてて病院に運ばれた。19針も縫う大怪我に、ツアー関係者をパニックに陥れたが、なんとか演奏できる程度に手が動き、皆を安心させた。
ジャッキー・ガン,ジム・ジェンキンズ『クイーン果てしなき伝説』1995 扶桑社 p.191
12月17日
カリフォルニア州オークランド、カウンティコロシアム
公演もあと4回を残すのみとなったところで、ジョン・ディーコンがどうしたわけかガラス窓に手を突っ込む事態が起きた。この怪我でジョンは腕から手にかけて19針も縫ったが、右手に包帯を巻いてツアーを続ける。
グレッグ・ブルックス『Queen Live クイーン:コンサート・ドキュメンタリー〜伝説の証』1998 p.82
December 17
County Coliseum, Oakland, California
With only four shows of the tour left, John manages to put his hand through a plate glass window. The injury requires nineteen stitches to his arm and hand, but the tour continues with him playing with a bandaged right arm.
Greg Brooks『Queen Live A Concert Documentary』2005 p.121
With only four concerts left, a tipsy John shoved his right hand through a plate-glass window at the after-show party; despite 19 stitches and a bulky bandage, he was still able to perform the remaining shows with no cancelations or rescheduling necessary.
Georg Purvis『Queen: Complete Works (revised and updated)』2018 p.361
19針は全部共通♪
ガラスというのも共通♪
しかし、ウィンドウ、食器棚のガラス、ガラス窓、plate glass windowとあります。
これは英語の翻訳の段階で変化したのかな。窓ガラスが正解のようです。
日付
12/16サンディエゴ公演後と12/17オークランド公演後の2説ありますね。
16日の公演後、日付が変わってから怪我をして、その日付から記述が変わっていった可能性も。
シチュエーション
言及なし、少し酔って、どうしたわけか(すきw)、tipsy John(ほろ酔いジョン♪)
言及がない書籍は優しさなのでしょうか。。。
…と、こんな感じになっています。
総合すると『酔っ払って窓に手を突っ込んで19針縫った。』ちゅうことだよね?
書籍の信用度でいうと、一番古い立川氏の本と『果てしなき伝説』は格上。
もう1つ気になる記述があるので引用します。
このツアーで彼らはベテラン俳優顔負けの成熟したパフォーマンスを見せた。吹雪も怪我も(酔っぱらったジョン・ディーコンがプレートガラスの窓を突き破って落下し、腕を19針も塗った)もなんのその、彼らはひたすらスケジュールを消化し、ツアーは22日のロサンゼルのイングルウッド、LAフォーラムでの公演で幕を閉じた。(原文まま)
ハリー・ドガティ『クイーン・オフィシャル・ヒストリー・ブック』2019 竹書房 p.64
窓ガラスを突き破って落下
この本はオフォシャルです! 2019年にわかった真相なのでしょうか。。。
こうして何冊か、見比べてみてわかった事は。
本当のところはもうわからないね!と、いう事です。
だって40年以上も前のことだもの、話には尾ヒレがつくし、本人だって忘れるしね。
おしまい!
お付き合い、ありがとうございました♪